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公認会計士試験の勉強時間は何時間必要か?

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受験生
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公認会計士試験の勉強時間は目安で3000時間だって聞くけど、ほんとなのかな?実際の目安が知りたい。

私もこう思ってました。お答えします。

合格者の平均勉強時間の目安は4000時間以上

巷ではよく公認会計士試験には3,000時間必要などと言われますが、果たしてそれは本当でしょうか。合格者のほとんどが「No」と答えると思います。

さらには現在勉強中の受験生も3,000時間から逆算して、残りの勉強時間で合格できる自信がある人の方が少ないはずです。

まず、一発合格者の平均勉強時間が3,664時間と言われております。一発合格者は少数派ではありますが、多く見積もって合格者の半数いると仮定します。

不合格者が二回目の論文までに少なく見積もって毎日4時間勉強するとしても、1,460時間増えます。

すると合格者の平均は

3,664×0.5+(3,664+1,460)×0.5=4,394時間

となります。つまり保守的に見積もっても合格者の平均勉強時間は4000時間を超えそうです。

この記事の結論としては中央値は平均値よりも多い方へ引っ張られるとの考えから、合格目までに必要な勉強時間は、目安4,500時間とさせていただきます。

私の実際の勉強記録

机上の空論を並べていても根拠に乏しいので、私の実際の勉強時間を公開します。

あくまで、サンプル数1です。参考程度にしてください。

オレンジが1日の平均勉強時間
青が合計の勉強時間です。

1日の平均時間は5時間、合計勉強時間は4100時間でした。

短答式試験も論文式試験も一回で合格しましたが、4,000時間を超えています。

もしどこかで不合格だったらもちろんもっと勉強することになっていたと考えると、5,000時間以上勉強されている方も少なくないと思います。

1日の勉強時間の目安

1日の勉強時間の目安は単純計算で求められます。
合格までに必要な4,500時間を論文式試験までの日数で割ります。

2年とすれば730日ですので、1日約6時間10分となります。

ちなみに1年で合格した人を知っていますが、1日8時間勉強で365日としても2,920時間ですから、合格までどんなに短くても3,000時間は必要と言えるのではないでしょうか。

科目別の勉強時間の配分

ここで大事な考えは二つあります。

まずは自分の得意不得意を把握することです。
答練の成績をしっかり見つめていますか?答練はその瞬間瞬間の自分の相対的位置を把握することができる唯一のツールです。「唯一」なのです。

相対試験であるこの試験において、相対的位置は何よりも重要な情報です。答練を受けることに満足するのは受験に向き合えていません。戦略的に受験を捉えると合格が近づくと思います。

次に、試験の配点の比重です。この試験は科目ごとにその重要性が異なり、それをしっかり意識することが重要です。

各段階ごとの勉強時間

簿記三級から

簿記三級は、会計の基礎ですのでとても重要です。一方で公認会計士試験の長い道のりからすると、ほとんど勉強としては進んでいないようなものです。

簿記三級は50時間程度で取れると思いますので、4,500時間の1%程度の進捗です。

簿記二級から

近年の簿記二級は難化しており、範囲も広くなっています。とは言え、簿記二級合格段階では公認会計士試験における会計学の一部を学んだ段階に過ぎません。

簿記二級は簿記三級取得から200時間程度で取得することが一般的かと思います。4,500時間までの5%程度です。

もし初学者の方が簿記二級の取得まで250時間以下で取得できた場合は公認会計士試験も向いていると思いますし、公認会計士試験に必要な勉強時間も平均より少ない側の方かもしれません。

逆に簿記二級に手こずって300時間、400時間とかかった方は、公認会計士試験の合格までに時間がかかる側の方かもしれません。私もそうでした。
簿記二級までに500時間かけたからといって公認会計士試験の勉強時間が残り4000時間になるというものでもないのが辛いところです。

簿記一級から

簿記一級については公認会計士試験の短答式受験生が腕試しで受けるパターンが多いと思います。(簿記一級の受験者は毎回1万人くらいいますが、ほとんどは公認会計士試験受験生なのでは?と思います)

簿記一級は難しいので不合格でも問題ありません。私も短答式試験直前に受けた試験では不合格でした。

簿記一級のみの勉強時間としては簿記二級取得から500時間程度でしょうか。4,500時間の一割〜二割程度です。

短答式試験から

短答式までの勉強時間は2,500時間程度が目安になるため、残り2,000時間になります。

しかし、私の体感としては短答式までの一年半よりも短答式後の8ヶ月の方が勉強した感じがします。

属性別の勉強計画

学生や専念生

勉強時間を多く取れる学生や専念生は、先ほども話に挙がった1日6時間10分は最低限守りましょう。さらに言えば、最低7時間を死守するような気概があれば合格は近づきます。

社会人

社会人の方は平日は3.5時間を目標に、休日は9時間を目標にし、週35時間を目指しましょう。

平日3.5時間がかなりキツいとは思いますが、休日にカバーできるように、なるべく3.5時間を目標にしたいところです。

勉強時間は合格を保証しません

勉強時間を最優先に考えてしまい、目的が変わってしまえば、たどり着くはずのゴールからは当然に遠ざかります。何時間勉強したかではなく、何ができるようになったのかをベースに学習の進捗を管理しましょう。

せっかく長期的な継続ができても、遠回りしてしまうような事態を防げます。

それでも勉強時間を気にしてしまう場合には、1日の終わりに勉強時間を記録するのに合わせて何ができるようになったのかを記録するといいです。
前進している実感が得られてモチベーションの維持にもつながります。

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